君と守りし妖精の藍花– category –
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君と守りし妖精の藍花
第八章 つながれる約束
* * * 数日後—— 朝の光が、そっと部屋に差し込んでいた。 眠る妹の顔は、ほのかに微笑んでいた。 けれど、その微笑みのまま—— 彼女は静かに、最後の息を引き取った。 少年は、そっと妹の小さな手を握りしめる。 そして、かすかに囁いた。 「……ありが... -
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最終話 蒼き約束の森
少年は、再び蒼月の森を目指して歩き出した。 かつて、あの小さな妖精と並んで歩いた森の小径。 風にそよぐ葉の囁きが、どこか懐かしく胸を締めつける。 深く、奥へ。 優しい霧の中を踏みしめながら、少年は静かに歩を進めた。 やがて── あの湖畔へ辿り着... -
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第一章 蒼月の森と忘れられた羽音
霧に沈む、蒼月の森。昼は音もなく白く煙り、夜になると、空に浮かぶ蒼い月が、木々のすき間から淡く光をこぼしていた。 風がそよげば、葉がささやき、時おり小さな羽音が、静けさを裂いて消えてゆく。 昔、この森には——藍色に光る花が咲き誇っていた。そ... -
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第二章 ひとひらの出会い、手のひらの道標
夜が明けはじめ、森の霧がやわらかくほどけていく。 鳥たちがまだ目を覚ます前、淡い光が差し込む木漏れ日の中で、少年はゆっくりと目を覚ました。 目に映ったのは、静かに座る、小さな妖精の横顔。風に揺れる藍紫の髪が、夜明けの光をやさしく包んでいた... -
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第三章 藍の森、ふたりの足音
蒼月の森の奥深く。 少年と妖精は、ゆっくりと静かな道を進んでいく。 道なき道。 絡み合った枝や茂みが行く手をふさぐが、宙を舞う小さな妖精が先を照らし、少年はその後を迷わずに歩いていった。 「ねえ、妖精って……みんな君みたいに飛べるの?」 ふいに...
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